第11回NHKマイルカップの展望 ゴールデンウィークの最終日となる5月7日には、第11回NHKマイルカップが行われる。 第11回NHKマイルカップは、路線の異なるメンバーが多数出走する難解なレースである。 ここでは、各馬の能力分析を行おうと思う。
まずは、一番人気が予想されるフサイチリシャール(福永祐一)。 フサイチリシャールは、G1の朝日杯フューチャリティーステークス勝ちで実績的には断然である。 フサイチリシャールは、皐月賞で5着に敗れたが得意の1600m戦に戻れば負けられないと判断することもできる。 しかし、フサイチリシャールを危ない人気馬と判断している。 フサイチリシャールの好走は、常に展開に助けられているからだ。
以下に、フサイチリシャールのレース内容を簡単に振り返る。 東京スポーツ杯は、スローペースの単騎逃げで勝利を収めている。 また、朝日杯フューチャリティーステークス及び共同通信杯は、スローペースの2番手からの流れ込みである。 また、スプリングステークスは、絶好のインの3番手からの競馬である。
更に、皐月賞は、逃げ馬から離れた2番手を追走しており、単騎で逃げた状態と同じ競馬での5着である。 このように、フサイチリシャールは、展開及び馬場に恵まれて好走を繰り返してきた。 今回のNHKマイルカップでは、先行馬が揃っており、フサイチリシャールは、初めてのハイペースを経験することになる。 すると、フサイチリシャールが、自分の競馬ができない可能性が極めて高くなるので、人気を考慮すると抑え程度の評価に留めるべきと競馬理論では判断している。
次に、もう1頭の人気馬であるマイネルスケルツィ(柴田善)を分析する。 マイネルスケルツィは、前哨戦のニュージーランドトロフィーを快勝しており、マイル戦の適性の高さを示した。 また、マイネルスケルツィは、前走で馬込みから差す競馬を覚えており、フサイチリシャールよりは展開に左右されない。
更に、マイネルスケルツィが3着だったきさらぎ賞のメンバーかなりレベルが高い。
例えば、きさらぎ賞の上位馬は、1着ドリームパスポート(皐月賞2着)、2着メイショウサムソン(皐月賞1着)、5着アドマイヤメイン(毎日杯1着及び青葉賞1着)である。 これらのことから、マイネルスケルツィが連軸向きにも思える。 但し、マイネルスケルツィの前走のニュージーランドトロフィーは、内枠有利の中山1600mでの勝利だったと考えると、メンバーが更に強化するNHKマイルカップでも同じ競馬ができるかは実際に走ってみなければ分からない点も否めない。
マイネルスケルツィの評価は、枠順が決まってから最終的に確定しようと思う。 他には、アドマイヤカリブ(後藤浩樹)も底を見せていないという点で注目である。前走のクロッカス賞では、アドマイヤカリブは、楽に逃げていたステキシンスケクン(ボス)をゴール前きっちり差しきった。 ステキシンスケクンが、次走でアーリントンカップを楽勝していることから、アドマイヤカリブの能力の高さが窺える。 但し、アドマイヤカリブはレース間隔が開いている点が気になる。 そこで、アドマイヤカリブについては、調教等で体調を判断してから評価を決定しようと思っている。
競馬理論が、現時点での穴馬候補として最も注目しているのは、キンシャサノキセキ(安藤克己)である。
キンシャサノキセキは、2戦目でアドマイヤカリブを差しきっており、素質的にはG1でも遜色ない。近2走の敗戦で人気を落としているが、敗因はハッキリしている。
アーリントンカップは、開幕週のイン有利の馬場で外を回りすぎたことが敗因であり、前走のマーガレットステークスは、時計のかかる重馬場に脚をとられたことが敗因である。
つまり、キンシャサノキセキを近2走の敗戦だけで軽視するのは禁物であり、馬券的には最も注目すべき馬と判断している。 簡単に有力馬を分析したが、競馬は、展開というファクターが最も大きな影響を与えるので、枠順が確定してから最終的な予想を決断したいと考えている。







